このような方にオススメ
- クレセント錠の交換を検討している方
- 自分でクレセント錠を交換できるか知りたい方
- 適合するクレセント錠の選び方を知りたい方
「施錠しにくい」「レバーがぐらつく」といったクレセント錠の不具合は、日常生活におけるストレスだけでなく、防犯上のリスクにもつながります。
クレセント錠はドライバー1本で交換できるものも多く、DIY初心者でも挑戦しやすい一方、商品選びを間違えると取り付けられないため注意が必要です。
この記事では、クレセント錠を交換する前に確認するべきポイントや、適合する商品の選び方、交換する手順を写真付きでわかりやすく解説します。
鍵業者に依頼した際の費用相場も紹介していますので、「DIYに自信がない」という方もぜひ最後までご覧ください。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
目次
クレセント錠を交換する前に確認したいこと
クレセント錠に不具合があっても、必ずしも交換が必要とは限りません。
ビスの緩みや位置のずれ、内部のバネの劣化など、簡単な調整で改善できることがあります。
ここでは、代表的な症状ごとに原因と対処法を紹介します。
グラグラする:ビスや位置の微調整で改善できることも

クレセント錠がグラグラする場合は、主に「ビスの緩み」「ビス穴の変形」「全体のバランス不良」の3つに分けられます。
ビスの緩みが疑われる場合は、上下2本のビスをプラスドライバーで適度に締め直します。
力任せに締めるとビス穴を潰すおそれがあるため、慎重に行いましょう。
また、経年劣化によるビス穴の広がりが原因の場合は、金属用接着剤や補修材を使って穴を補修した後に再度ビスを締め直すことで、グラつきが解消されます。
クレセント錠の受けとレバーの噛み合わせがズレている場合は、上下の固定ビスを緩めて位置を微調整し、スムーズに閉まる位置で再固定しましょう。
空回りする:内部バネの劣化や外れが原因の可能性

レバーを回しても手ごたえがなく、鍵がしっかり掛からない場合は、内部のバネが劣化または外れているケースが考えられます。
クレセント錠を窓枠から取り外し、中のバネを確認しましょう。
交換可能なタイプであれば、同じサイズの新しいバネに交換します。
バネが内蔵型で交換できないタイプの場合は、クレセント錠ごと新しいものに取り替える必要があります。
どちらにしてもバネの不具合がある場合は本体を外す作業が必要なため、この機会に新しいクレセント錠へ交換するのがおすすめです。
レバーが固い:清掃や位置調整で改善できる場合も

レバーの動きが固いときは、汚れの付着や金属の摩耗、噛み合わせ不良などが考えられます。
クレセント錠を取り外したら、タオルなどでほこりや汚れを除去しましょう。
さらに、パーツクリーナーやシリコンスプレーを軽く吹きかけてから拭き取ると、動きが滑らかになります。
それでも固い場合は、上下の固定ビスを緩めて位置を調整し、レバーが正しく噛み合うように微調整しましょう。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
窓やサッシ用の鍵はこの2種類
自宅の窓やサッシ用の鍵はクレセント錠のほかにも、より防犯性や気密性の高い「グレモン錠」というタイプもあります。
それぞれの特徴を解説します。
クレセント錠

クレセント錠は、ハンドルの形が三日月(=クレセント)のように見えることから名付けられました。
レバーを回すだけで施錠できるため、操作が簡単で使いやすく、多くの一般家庭の窓に取り付けられています。
ただし、元々は防犯目的で設計された鍵ではないため、ガラスを割られるとレバーを操作して簡単に鍵を開けられるのが弱点です。
そのため、クレセント錠を防犯対策として活用する場合は、鍵付きやボタンロック付きといった、防犯性を強化したタイプへの交換を検討しましょう。
グレモン錠

グレモン錠は、ハンドルとロックが一体になっており、ハンドルを動かすだけでロックも連動します。
サッシ全体を枠に強く圧着させるため、気密性や防音性に優れているのが特徴です。
また、複数箇所で固定するため、クレセント錠よりも防犯性が高いとされています。
その性能から、気密性が求められる音楽スタジオや工場、倉庫だけでなく、一般住宅の窓などに採用されることもあります。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
クレセント錠はDIYで交換可能?鍵業者に依頼するべき?
クレセント錠の交換は、基本的にドライバー1本あれば自分でも行える作業です。
ただし、サッシの形状やビス位置が合わないと取り付けがうまくいかない場合もあります。
ここでは、DIYで交換する場合と鍵業者に依頼する場合の違いを比較しながら、それぞれの費用相場を解説します。
こちらもCHECK
-
-
サッシ窓の鍵交換費用は?相場・DIY手順・注意点など徹底解説
このような方にオススメ サッシの鍵交換の費用や方法を知りたい方 サッシ窓の鍵が開け閉めしづらくなってきた方 鍵が古く、防犯性に不安を感じている方 サッシ窓の鍵を長年使用していると、開け閉めがスムーズに ...
続きを見る
自分で交換した場合:2,750円〜

自分で交換する場合、費用はクレセント錠の購入代金のみで、2, 750円〜が目安です。
交換用のクレセント錠はホームセンターやインターネットで手軽に購入できるため、作業に慣れている方であればDIYでも十分交換できます。
ただし、サイズや形状が合わないと取り付けができないため注意が必要です。
どの商品を選べばよいか分からない方は、鍵業者に依頼するのが安心でしょう。
「カギお助け本舗」では、クレセント錠の交換もお受けしております。
お気軽にお問い合わせください。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
鍵業者に依頼した場合:8,800円〜

鍵業者に依頼した場合の費用相場は、製品代込みで8,800円〜が目安です。
また、目的や要望に応じて、最適なクレセント錠を提案してもらえるだけでなく、裏板の落下など、自分で行うには不安な作業も安心して任せることができます。
なお、鍵業者によっては作業料金とは別に出張費が加算されることがあります。
出張費の目安は3,300円からで、深夜や早朝に依頼すると時間外料金が加算されることも。
「カギお助け本舗」では出張費無料で対応させていただいています(ただし、お見積り前のお客様都合でのキャンセルの場合はキャンセル料が発生するケースがあります)。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
こちらもCHECK
-
-
玄関の鍵交換費用の相場は?料金の内訳から安く抑えるコツまで徹底解説
このような方にオススメ 鍵交換費用の目安を知りたい方 鍵交換費用をできるだけ安く抑えたい方 防犯性の高い鍵に交換したい方 玄関の鍵交換を検討しているものの、「費用はどれくらいかかるのだろう?」「できる ...
続きを見る
適合するクレセント錠の選び方
クレセント錠を交換する前に、まずは自宅の窓やサッシに合った製品を確認しましょう。
取り付け位置やサッシの種類が合っていないと、正しく固定できなかったり、窓がしっかり閉まらなくなったりするおそれがあります。
ここでは、購入前に確認しておくべき4つのポイントを紹介します。
1. サッシのタイプを確認する

クレセント錠は、取り付けるサッシの種類によって対応する製品が異なります。
日本の住宅で使われるサッシは、主に「アルミサッシ」「樹脂サッシ」「木製サッシ」の3種類です。
それぞれ厚みやクレセント錠を取り付ける部分の形状が異なり、適合するクレセント錠も変わるため、商品選びを間違えるとビス穴の位置や本体のサイズが合わないといった問題が起こります。
一般的な住宅ではアルミサッシが主流ですが、製品によって対応サッシが限定されていることも珍しくありません。
パッケージや商品ページに記載されている「対応サッシの種類」を必ず確認しましょう。
2. ビスピッチを測る

「ビスピッチ」とは、クレセント錠を固定している上下2本のビス穴の中心から中心までの距離のことです。
この寸法が合わないと取り付けができません。
定規やメジャーでビスピッチを計測し、商品ページに記載された寸法と一致するか確認してください。
クレセント錠によってはビスの部分にカバーが付いているデザインもあるため、ビスが隠れている場合は、カバーを外してから正確に測りましょう。
隙間にマイナスドライバーや内張り剥がしを差し込み、てこの原理でゆっくりとカバーをこじ開けるように持ち上げると、爪が外れてカバーが外れます。
また、カバー全体が上下にスライドするタイプなら、カバーを上方向または下方向にグッとスライドさせると簡単に外すことができます。
3. 鍵の高さを測る

高さとは、クレセント錠の取り付け部分からレバーの端までの距離を指します。
高さが合っていないとレバーが窓枠側の金具に届かず、鍵を回しても施錠できません。
見た目が似ていても高さが異なる製品があるため、購入前にしっかり確認しましょう。
4. 鍵の奥行き(引き寄せ寸法)を測る

鍵の奥行き(引き寄せ寸法)とは、クレセント錠を固定しているビス穴の中心から、半円状のレバーの先端までの距離のことです。
この寸法が短すぎると鍵がかからず、長すぎると窓がしっかり閉まらなくなります。
正確に測定して、同じ寸法または近い数値の製品を選びましょう。
長さを合わせても噛み合わせが悪い場合は、窓枠側の金具の位置を微調整することで解消できることもあります。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
クレセント錠の交換方法
新しいクレセント錠を購入したら、いよいよ交換作業に入ります。
作業自体は難しくありませんが、手順を間違えると裏板が落下して取り返しのつかない事態に陥るので慎重に進めましょう。
ここからは、クレセント錠の交換手順を解説します。
クレセント錠の交換手順
- 上のビスを外す
- 上のビスを仮止めする
- 下のビスとクレセント錠を外す
- 新しいクレセント錠を取り付ける
1. 上のビスを外す

最初に、クレセント錠を固定している上側のビスをプラスドライバーで外します。
ビスを外したら、下のビスを軽く緩めてクレセント錠本体を少しずらします。
このとき、下側のビスを完全に外さないように注意してください。
一度に両方のビスを外すと、サッシ内部の裏板が落ちてしまうおそれがあります。

ビスを外すとサッシ内部にある裏板が見えます
2. 上のビスを仮止めする

外した上のビスを、クレセント錠を外した状態で再び上側の穴に入れ直して仮止めします。
この「仮止め」は、裏板がサッシ内に落ちるのを防ぐために必ず行いましょう。
もし裏板が落ちてしまうと、窓を分解して取り出す必要があり、自力での修復は困難です。
その場合は業者対応となるため、慎重に作業を進めてください。
3. 下のビスとクレセント錠を外す

裏板を仮止めしたまま、下側のビスを完全に外せば、クレセント錠本体を取り外せます。
4. 新しいクレセント錠を取り付ける
外したときと逆の順番で、新しいクレセント錠を取り付けます。
このとき、クレセント錠の上下を間違えないよう注意してください。
取り付けが完了したら、レバーを操作して動きや噛み合わせを確認し、スムーズに動作すれば完了です。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
クレセント錠を交換するときにやりがちな失敗
クレセント錠の交換は一見簡単に見えますが、ちょっとしたミスでうまく取り付けられないほか、サッシを傷めてしまうことがあります。
ここでは、よくある失敗例とその対策を紹介します。
適合しないクレセント錠を購入してしまう
クレセント錠を選ぶ際に、見た目だけで判断するのは避けましょう。
デザインが似ていても、メーカーや製造年によって寸法はまったく異なります。
ビスピッチ(ビス穴の間隔)や鍵の高さ、奥行き(引き寄せ寸法)を計測するのは、互換性を確認するための必須項目です。
これらが少しでも適合しないと、窓に取り付けられなかったりレバーを回しても施錠できなかったりします。
また、右用・左用を間違えて購入するケースもよくあります。
どのクレセント錠を選べば良いか分からない場合は鍵業者に依頼するか、既存のクレセント錠をホームセンターに持参するなどしてまったく同じ製品を購入するのが確実です。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
上下のビスを同時に外して裏板を落とす

クレセント錠の交換作業でもっとも多いトラブルが裏板の落下です。
クレセント錠の裏側(サッシ内部)にはビスを受け止めるための裏板が入っており、上下のビスを同時に外すとサッシの中に落ちてしまいます。
繰り返しになりますが、一度落ちるとサッシを分解しない限り取り出せないため、DIYでの復旧は極めて困難です。
必ず「上のビスを外したあと、仮止めしてから下のビスを外す」という手順を守りましょう。
ビスを強く締めすぎて破損する
ビスを強く締めすぎると、サッシやクレセント錠の金属部分が変形するだけでなく、ビス穴を潰してしまうことがあります。
特にアルミサッシや樹脂サッシは強度が高くないため、力任せに締めるのはNGです。
ドライバーで締めるときは、ビスが止まった位置で軽く固定する程度にとどめましょう。
電動ドライバーを使う場合はトルクを最弱に設定し、慎重に作業してください。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
窓の防犯性能を高めたいときの対処法4つ
クレセント錠は誰でも手軽に扱える一方で、ガラスを割られると簡単に開けられてしまいます。
ここでは、窓の防犯性能を高めたいときの対処法を4つ紹介します。
防犯性能の高いクレセント錠に交換する
防犯性能の高いクレセント錠へ交換するだけで、侵入のリスクを大幅に減らせます。
代表的なタイプは次のとおりです。
- ボタン付きクレセント錠:ボタンを押さないとレバーが動かない
- 鍵付きクレセント錠:専用の鍵(キー)がないと開けられない
- ダイヤル式クレセント錠:暗証番号を合わせないと開けられない
補助錠を取り付ける

手軽に防犯性能を向上させたい場合は、補助錠を取り付ける方法が効果的です。
サッシやレール部分に設置することで、窓の開閉を物理的に制限できます。
鍵の数が増えることで犯行に時間がかかり、狙われにくくなる効果が期待できるでしょう。
レールにはめ込むだけで使える簡易タイプも多く、気軽に防犯対策したい方にもおすすめです。
防犯フィルムを貼り付ける
空き巣の侵入手口で多いのが、窓ガラスを割って鍵を開ける「ガラス破り」です。
特にクレセント錠の周辺を破壊し、そこから手を入れて解錠するケースが後を絶ちません。
この手口に有効なのが「防犯フィルム」です。
防犯フィルムを貼ることで破壊に時間がかかり、侵入を諦めさせる効果が期待できます。
部分的な貼り付けでは十分な防犯効果が得られないため、防犯フィルムを貼る際は、窓全体を覆うように施工しましょう。
防犯性能の高いガラスに取り替える
より確実な防犯対策として、防犯ガラスに交換する方法もあります。
防犯ガラス(合わせガラス)は、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟み込んだ構造になっており、破壊に時間がかかるのが特徴です。
侵入経路になりやすい1階の窓や、人目につきやすい通り沿いの窓に特に有効な防犯対策と言えます。
費用はかかりますが、断熱性や防音性の向上といった副次的なメリットも得られておすすめです。
なお、本サイト「カギお助け本舗」を運営するBEST株式会社では、ガラス交換や修理のご依頼も承っております。
サッシ窓の防犯性能を高めたい場合は「ガラスお助け本舗」までお問い合わせください。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
クレセント錠を交換して防犯性能を高めよう
クレセント錠の不具合は、簡単な調整や部品交換で改善できる場合もありますが、劣化や破損が進んでいる場合は交換が必要です。
ドライバー1本で作業できるため、DIYに慣れている方なら自分でも交換できます。
ただし、寸法の違いやサッシの構造を見誤ると取り付けできないことがあるため、事前の確認を怠らないようにしましょう。
交換に不安がある場合や、裏板の落下などトラブルが心配な場合は、無理せず鍵業者に依頼するのがおすすめです。
「カギお助け本舗」では全国の優良鍵業者と提携しており、クレセント錠の交換実績も豊富にございます。
作業前のお見積りを必須としているため、作業後に追加料金が発生することは一切ありません。
安心してご連絡ください。








