このような方にオススメ
- ドアのラッチが引っかかって困っている方
- 自分でできる対処法を調べている方
- 業者依頼の費用相場を知りたい方
ドアのラッチが引っかかると、毎日のちょっとした動作でもストレスになりがちです。
ネジを締めれば改善するケースもあれば、ラッチを交換しなければ解決しないケースもあります。
専門知識がない状態で修理や交換を試みると、症状が悪化してかえって修理費用が高額になる恐れがあるため注意が必要です。
本記事では、ラッチが引っかかる主な原因と自分でできる対処法などを紹介します。
ドアラッチの交換方法や鍵業者へ依頼する際の費用相場も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
まずは確認!ドアラッチが引っかかる仕組みとは?

ラッチとは、ドアを閉めたときに「カチッ」とかみ合って固定する金具のことを指します。
まずはラッチが引っかかる仕組みを簡単に押さえておきましょう。
たとえばレバーハンドルを下方向に動かすと、内部ではラッチを押し出すためのバネがギュッと圧縮されます。
バネが元に戻ろうとする力に逆らって、ラッチ本体がドア内部に引っ込み、ハンドルから手を離すと、圧縮されていたバネの反発力でラッチが元の位置に突き出す仕組みです。

また、ラッチの先端は、ドアをスムーズに開閉できるように斜めにカットされています。
ドアを閉める際、この斜めにカットされたラッチ面が、ドア枠側に取り付けられたストライク(受け金具)に接触し、ラッチが自動的に引っ込む構造です。
ドアが完全に閉まると、ラッチはストライクの穴にカチッと音を立てて収まり、ドアが固定されます。
ドアのラッチが引っかかる原因と自分でできる初期対応6つ
ドアのラッチが引っかかる原因によっては、自力で解決することも可能です。
ここでは、ラッチが引っかかる6つの原因と、自分でできる初期対応を見ていきましょう。
ラッチが引っかかる6つの原因と初期対応
- 1. フロントプレートのネジの緩み:ドライバーで締める
- 2. ドアノブのネジの緩み:ドライバーで締める
- 3. 蝶番のネジの緩み:ドライバーで締める
- 4. ストライクの位置ズレ:位置を微調整する
- 5. ラッチの汚れ:汚れを取り除く
- 6. ドア枠の歪み:ストライクを微調整する
1. フロントプレートのネジの緩み:ドライバーで締める

ラッチが引っかかる原因としてまず考えられるのが、ドア側面に設置されているフロントプレートのネジの緩みです。
フロントプレートのネジが緩むとラッチの位置がズレて、スムーズにストライクに入らず、途中で引っかかってドアを強く押さないと閉まらないことがあります。
このような場合、フロントプレートのネジをドライバーで軽く締め直すと、引っかかりが改善されることがあるため試してみましょう。
強く締めすぎると内部を傷める恐れがあるため、位置を確かめながら少しずつ調整してください。
2. ドアノブのネジの緩み:ドライバーで締める

ドアノブを固定しているネジが緩むと、ラッチの戻りが鈍くなってドアが閉まりにくくなることがあります。
そのような場合は、ドアノブを固定しているネジをドライバーなどで軽く締め直すだけでラッチの動きが安定し、引っかかりが改善されることも。
なお、ドアノブによっては化粧カバーでネジが隠れていることがあるため、マイナスドライバーの先端などを布で包んで、こじ開けるように丁寧に外して調整してください。
3. 蝶番のネジの緩み:ドライバーで締める

蝶番のネジが緩むとドア全体が傾き、ラッチの噛み合わせが悪くなることがあります。
とくに長年使用しているドアや重い扉では、蝶番に負荷がかかりやすく、不具合が起こりがちです。
蝶番のネジを締め直すことでドアが水平に戻り、ラッチの噛み合わせが改善されます。
調整後にドアの開閉を数回繰り返して状態を確認しましょう。
4. ストライクの位置ズレ:位置を微調整する

ストライクの位置が少しズレるだけでも、ラッチがまっすぐ入らず引っかかることがあります。
このような場合、ストライクを固定しているネジをただ締めるのではなく、いったんネジを緩めてラッチの先端がまっすぐ受け穴に入る位置に微調整し、位置が決まったらネジをしっかり締めましょう。
ラッチが自然に収まるポイントに合えば、引っかかりは改善するはずです。
5. ラッチの汚れ:汚れを取り除く

ラッチ内部はホコリや金属粉がたまりやすい箇所です。
ラッチが途中までしか戻らない、ラッチを押し込んだときに抵抗を感じるケースでは、汚れによる動作不良が疑われます。
乾いた布や綿棒で周囲の汚れを取り除いたら、必要に応じて鍵用の潤滑剤を少量吹きかけましょう。

潤滑剤としてKUREの「5-56シリーズ」を代用するケースがありますが、油分が多く、「ホコリなどが固まってさらに症状が悪化した」という報告を数多く受けています。
一時的には症状が改善しますが、長期的にはむしろ悪化させる恐れがあるため、必ず鍵穴専用の潤滑剤を使用してください。
ラッチの汚れがひどいときは、パーツクリーナーを使用して汚れを一度洗い流す方法もあります。
6. ドア枠の歪み:ストライクを微調整する

地震や建物の経年変化によってドア枠そのものが歪むと、ラッチとストライクの位置が合わなくなり、引っかかりが起きやすくなります。
蝶番を調整すれば改善するケースもありますが、歪みが酷く、改善しないときはストライクの固定ネジを緩め、ラッチの位置に合わせて固定しましょう。
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改善しない場合はドアラッチ交換で引っかかりを解消
ここまで紹介した初期対応でもラッチが引っかかる際は、ラッチ内部の摩耗や故障が疑われるため、ラッチの交換が必要です。
なお、ドアラッチには錠前ごと交換するタイプと、ドアラッチのみ交換できるタイプがあります。
ここでは、ドアラッチのみ交換できるタイプの手順を紹介します。
STEP1:まずはラッチのみ交換できるか確認
一部例外はありますが、鍵が付いていない室内のドアや、トイレ・浴室の簡易施錠タイプならドアラッチのみ交換できるケースがほとんどです。
一方で、玄関ドアは構造が複雑で、一般的に錠前ごとの交換が必要になります。
ドアラッチのみ交換できるかどうかは、構造上の知識が必要で自己判断が難しいため、不安なときは鍵業者に相談しましょう。
「カギお助け本舗」では、鍵トラブルだけでなくドアラッチの引っかかりなどについてもご相談を承っております。
お気軽にお問い合わせください。
STEP2:新しいラッチを選ぶ
次は適合するラッチを選びます。
ラッチは種類が多く、わずかな規格の違いで取り付けられないことがあるため、新しいラッチを購入する際は、既存のラッチに刻印されているメーカー・型番と同じものを選んでください。
同じ商品が販売されていないケースでは、以下4点のサイズを測って代替品を探しましょう。
ラッチ選びで重要な計測箇所4つ
- ドアの厚み
- バックセット(ドア端からノブ中心までの距離)
- フロントプレートの形状とサイズ
- ビスピッチ(フロントプレートのネジの距離)

STEP3:新しいラッチに交換する
ラッチのみ交換できるタイプであれば、プラスドライバーがあれば比較的簡単に交換できます。
一般的な手順は以下の4ステップです。
ラッチを交換する手順
- ドアノブの台座にあるネジを緩め、ドアノブと台座を外す
(化粧カバーがある場合は先に取り外す) - フロントプレートのネジを外し、ラッチをまっすぐ引き抜く
- 向きを確認してから新しいラッチ挿入し、ネジを固定する
- ドアノブと台座を取り付ける
作業後は、ドアを開閉してラッチがスムーズに出入りするかチェックしましょう。
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自力でドアラッチの引っかかりを解消できない際の依頼先
これまで紹介した初期対応やラッチ交換をしても引っかかりが改善しない場合、無理に作業を続けると悪化させるケースもあるため、状況に応じて適切な依頼先を選びましょう。
ただし、賃貸物件にお住まいの際は自己判断で依頼するとトラブルになるため注意が必要です。
【注意】賃貸の場合は必ず管理会社に相談

持ち家なら自身の判断で修理を依頼しても問題ありませんが、賃貸物件に住んでいる場合は必ず管理会社(または大家さん)に相談しましょう。
ドアやラッチは建物の設備として扱われるため、入居者が自己判断で修理を依頼することは禁止されています。
民法第606条第1項
「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」
民法:e-Gov 法令検索
勝手に交換すると、退去時に原状回復費用を請求されることもあります。
住宅メーカーや工務店に依頼

持ち家の場合は、施工を依頼した住宅メーカーや工務店に相談しましょう。
建物の構造やドア枠の仕様を把握しているため、ラッチの不具合が「部品の問題なのか」「建物側の問題なのか」を判断できる点が大きなメリットです。
ただし、受付時間が限られているだけでなく、対応までに時間を要することが多いため、緊急のケースではやや不向きといえます。
鍵業者に依頼

鍵業者では鍵のトラブルだけでなく、ラッチ交換や調整、ドアノブ交換などの作業にも対応しています。
24時間365日対応している鍵業者も多く、深夜や早朝、休日にも対応してくれるため、なるべく早く引っかかりを改善したいときは鍵業者に依頼するのがおすすめです。
「カギお助け本舗」では全国の優良鍵業者と提携しており、ドアラッチの交換や修理に関する相談も承っております。
お気軽にご相談ください。
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鍵業者に依頼した際の費用の目安と流れ
鍵業者にラッチの修理や交換を依頼すると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
作業内容によって費用が変わるため、事前に相場を把握しておきましょう。
ラッチの修理・メンテナンス:8,800円〜

清掃や調整など簡易的な修理・メンテナンスで改善できるケースでは、8,800円〜が一般的です。
ドアの歪みや建付調整が必要なときは、1万6,500円〜が目安になります。
ラッチ交換:1万1,000円〜
ラッチ本体の摩耗や破損が酷いケースでは交換が必要です。
一般的な室内ドアであれば1万1,000円〜、玄関ドアだと2万2,000円〜が相場になります。
ドアノブごと交換:2万7,500円〜

ラッチのみ交換できないタイプや、ドアノブ自体が劣化しているケースでは、ドアノブごと交換が必要です。
費用相場は2万7,500円〜ですが、海外製や特殊構造のドアノブの場合は、5万円を超えることもあります。
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出張費:+3,300円〜
鍵業者によっては、作業費用とは別に3,300円〜の出張費を設定しています。
また、深夜や早朝、休日は割増料金が加算されることがあります。
「カギお助け本舗」では出張費無料で対応させていただいています(ただし、お見積もり前のお客様都合でのキャンセルの際はキャンセル料が発生するケースがあります)。
問い合わせ〜作業完了までの流れ

鍵業者へは電話か問い合わせフォームから連絡しますが、急いでいるときは電話での問い合わせがおすすめです。
このとき、「ラッチが引っかかる」「強く押さないとドアが閉まらない」など、症状を具体的に伝えましょう。
鍵業者が到着したら原因を特定し、修理内容と費用について説明があります。
提示された費用に納得できれば正式に作業を依頼しますが、相場よりも明らかに高額で、説明を求めても納得いかないときは「予算と合わないので」などと伝えて断りましょう。
作業が完了したら一緒に動作確認を行い、問題なければ完了です。
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悪徳鍵業者に騙されないための3つのポイント
鍵業者のなかには、相場とかけ離れた高額請求を行う悪徳業者も存在します。
トラブルを避けるためにも、依頼前に基本的な注意点を押さえておきましょう。
「安い」という理由だけで依頼しない

広告に掲げられている「鍵修理980円〜」という表示はおとり広告である恐れがあるため注意が必要です。
格安を謳って集客し、実際には「特殊作業費」や「特殊工具費」などさまざまな追加費用を上乗せし、最終的に高額請求をするケースが存在します。
依頼する際は料金が安いというだけで決めず、実績や電話対応の丁寧さなども含めて総合的に信頼できるかを判断しましょう。
作業前に必ず見積書を発行してもらう
鍵業者のなかには見積書を発行せず、口頭での説明だけで作業を始める業者が存在します。
しかし、口頭だけだと「言った言わない」のトラブルにつながりかねないため、作業前に見積書を発行してもらうと安心です。
見積書に不明な点がある際はその場で質問し、内容に納得してから作業を開始してもらいましょう。
「カギお助け本舗」では作業前の見積書を必須としているため、はじめて鍵業者へ依頼する方でも安心してご依頼いただけます。
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不当な金額を請求されたら消費生活センターに相談

見積もりと異なる金額を請求されたり、相場よりも明らかに高額な費用を求められたりした場合は、消費生活センターへ相談しましょう。
専門の相談員が状況を整理し、どのように対応すべきか適切にアドバイスしてくれます。
消費者ホットライン(全国統一番号):188
ドアラッチの引っかかりが改善しないときは鍵業者に任せるのが安心
ドアラッチが引っかかる原因は多岐にわたり、軽度なものから、錠前ごと交換しないと改善しないものまでさまざまあります。
本記事で紹介した対処法で引っかかりが改善できるか試し、症状が改善しない場合は、鍵業者に依頼するのが確実です。
「カギお助け本舗」は全国の優良鍵業者と提携しており、24時間365日対応しております。
鍵のトラブルだけでなく、ラッチの修理や交換にも幅広く対応しており、地域によっては最短5分で駆けつけることも可能です。
お気軽にご相談ください。









