鍵穴掃除の方法とは？改善しないときの対処法や鍵業者に依頼した際の料金相場を解説

鍵を抜き差ししにくい、回しにくいといった症状があるときは、鍵穴の掃除をすると改善されることがあります。

しかし、間違った方法で掃除をすると、かえって症状が悪化して修理費用が高額になることも。

この記事では、自分でできる鍵穴の掃除方法を解説します。

症状が悪化しかねないNG掃除方法や、掃除しても改善しないときの対処法も紹介していますので、最後までぜひご覧ください。

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鍵穴を掃除するべきタイミングは？

毎日鍵を使うにもかかわらず、鍵穴の状態を気にする機会はあまり多くないのが現状です。

しかし、鍵穴の中には思っている以上に細かいゴミやホコリが入り込み、それが故障や不具合を引き起こす原因となることがあります。

特に玄関は外気にさらされているため、雨水や砂、排気ガス中の微粒子などが入りがちです。

特に以下のような症状が出たら、鍵穴の掃除をするべきサインと言えます。

• 鍵が抜き差ししにくい
• 鍵が回しにくい

このような症状を放置すると、いずれ鍵が開かなくなるなど、より大きなトラブルにつながりかねません。

掃除をすることで症状が改善されることもあるため、ここで紹介する方法で掃除をして不具合を未然に防ぎましょう。

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鍵穴に鍵が入らない！考えられる原因と自分でできる対処法7選

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正しい鍵穴掃除の方法3ステップ

ここでは、自分で簡単にできる鍵穴の掃除方法を3つのステップに分けて解説します。

ステップ1：鍵穴のゴミやホコリを取り除く

まずは鍵穴に入り込んだゴミやホコリ、砂などを取り除きましょう。

パソコンのキーボード用のエアダスターを鍵穴に向けて噴射し、内部にたまった細かいゴミを吹き飛ばします。

エアダスターは強力な噴射力を持つため、一度に長く噴射しすぎると内部の部品を損傷する恐れがあります。

短く数回に分けて噴射を繰り返すようにしてください。

エアダスターがないときは、掃除機のノズルを鍵穴に近づけてゴミを吸い出しましょう。

ステップ2：鍵穴用潤滑剤を噴射する

鍵穴内部のゴミを取り除いたら、鍵の動きをスムーズにするために鍵穴用の潤滑剤を噴射しましょう。

鍵穴にまっすぐ噴射すると奥まで潤滑剤が届き、鍵の抜き差しや回転がスムーズになります。

必要以上に噴射すると逆に詰まりの原因になるため、スプレーのノズルを鍵穴の入口に軽く当て、1〜2回軽く噴射すれば十分です。

噴射したあとは鍵を数回抜き差しして、鍵穴内部に潤滑剤が浸透するようにします。

ステップ3：鍵（キー）を掃除する

鍵穴の掃除が終わったら、鍵（キー）も忘れずにメンテナンスしましょう。

歯ブラシなどで鍵の溝にたまったゴミやホコリを軽くこすって取り除きます。

その後、鍵（キー）に鍵穴用の潤滑剤を少量噴射し、乾いた布で拭き取ってから使用すると、鍵の動きがよりスムーズになります。

鍵穴用の潤滑剤が手元にないときは、鉛筆で鍵の切り込み部分をなぞる方法も効果的です。

黒鉛が潤滑剤の代わりになって、鍵の動きがスムーズになることがあります。

潤滑剤と同じように、鍵に残った黒鉛を乾いた布で拭き取るのを忘れないようにしましょう。

鉛筆を使った方法については、「鍵が入るけど回らないときは鉛筆が使える！6つの対処法や業者に依頼する流れ、費用も紹介」の記事をご覧ください。

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鍵穴掃除でやってはいけないNG行動

間違った方法で鍵穴を掃除すると、かえって鍵穴を傷つけてしまい、最悪の場合は鍵交換が必要になることも十分にあり得ます。

ここでは、特にやってはいけないNG行動を3つ紹介します。

鍵穴用以外の潤滑剤（KURE5-56など）を使用する

鍵穴のメンテナンスで多いトラブルが、鍵穴には適さない潤滑剤を使ってしまうことです。

例えば、「KURE5-56」などの油性の潤滑剤は油分が多く、鍵穴に使用するとホコリなどが固まって症状が悪化する原因になります。

そもそもKUREの「5-56シリーズ」は潤滑に特化した商品ではなく、防錆や清浄・防湿などさまざまな用途に使えるマルチスプレーです。

鍵穴に使用する際は「鍵穴用」と明記された潤滑剤を使用しましょう。

針金やヘアピンでゴミを取り除く

鍵穴の中にゴミが詰まったからといって、針金やヘアピンで取り除くのは絶対にNGです。

鍵穴の内部は精密な部品が並んでいるため、小さな傷でも鍵が正常に作動しなくなることがあります。

また、針金やヘアピンが鍵穴の中で折れて残ってしまうと、鍵穴部分の交換が必要になるため注意が必要です。

水やお湯でゴミを取り除く

水やお湯で鍵穴を洗うのも絶対にやめましょう。

鍵穴内部に水分が残ると金属部分がサビつき、動作不良を引き起こします。

また、寒い時期には水分が凍結し、シリンダー内部のピンを完全に固着させてしまう危険性を伴います。

鍵穴にとって湿気は大敵なので、鍵穴を濡らすような行為は絶対に避けましょう。

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鍵穴を掃除しても改善しない原因と対処法

鍵穴を掃除しても症状が改善しない場合、鍵本体やドア側のパーツに根本的な問題がある可能性が考えられます。

ここからは、考えられるトラブルの要因と自分で試せる対処法を確認していきましょう。

鍵（キー）の摩耗・変形：スペアキーを使う

鍵（キー）が摩耗、変形していると鍵の動きが悪くなります。

特にギザギザな形状が特徴の「刻みキー（ギザキー）」の場合、摩耗しやすく、日常的にポケットに入れたままにしておくと気づかないうちに形状が変わることも。

摩耗や変形が疑われるときは、スペアキーを使って開け閉めしてみましょう。

ストライクの位置ズレ：ネジを締め直す

鍵穴を掃除しても症状が改善しないときは、ストライクが位置ズレしているかもしれません。

ストライクとはドア枠側に取り付けられている金具のことで、鍵を閉めると出てくるデッドボルトが収まる溝のことをいいます。

デッドボルトがストライクの溝に合わないと鍵を回す際に負荷がかかり、ロックがしにくくなったり、まったく回らなくなったりします。

まず、ドアが開いた状態で鍵を開け閉めし、動きがスムーズか確認しましょう。

ドアを開けた状態ではスムーズに動くのに、ドアを閉めると負荷がかかる際は、ストライクの位置ズレが疑われます。

軽度のズレであれば、ストライクを固定しているネジを締め直すだけで改善することがあります。

しかし、ネジの締め直しで改善しない際は建付けが大きく歪んでいる可能性もあるため、鍵業者に調整や交換を依頼しましょう。

「カギお助け本舗」は全国にある優良鍵業者と提携しており、鍵が回りにくい、回らないといったトラブルにも対応しております。

お気軽にお問い合わせください。

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鍵穴の凍結：ホッカイロなどで解凍

寒い地域では、鍵穴内部が凍って鍵が入らないケースが考えられます。

この場合、鍵穴周辺をホッカイロで温める、鍵穴に温風を当てるなどして解消できることがあります。

繰り返しになりますが、熱湯をかけて解凍するのはかえってトラブルの元になるため絶対にやめましょう。

鍵穴の異物混入：鍵業者に依頼

イタズラで鍵穴に接着剤や小枝などの異物を混入されたことが原因で、鍵が途中までしか入らないケースも考えられます。

針金やヘアピンなどで取り除こうとして奥へ押し込んでしまう恐れがあるため、触らずに鍵業者へ相談するのが安全です。

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鍵穴や内部部品の故障：鍵業者に依頼

鍵穴内部の摩耗のほか、デッドボルトなどの故障が原因で鍵の動作が悪くなることもあります。

外観から不具合を判断することは難しく、使用年数が10年以上の場合は内部部品の寿命による劣化の可能性が考えられます。

鍵穴の掃除でも改善しないときは、早めに鍵業者へ相談しましょう。

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【注意】賃貸は事前に管理会社や大家さんに相談を

自力で改善しないときは鍵業者に相談するのがおすすめですが、賃貸物件の場合、勝手に依頼するとトラブルになりかねません。

鍵の摩耗や経年劣化による故障は、入居者の過失がない場合、通常は貸主である大家さんが負担して修理または交換を行います。

民法第606条で賃貸借契約における貸主の義務について記載されていて、条文の第1項で、貸主が賃貸物の使用および収益に必要な修繕をする義務を負うことを明確に定めています。

民法第606条第１項

「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」

引用：e-Gov法令検索

鍵の状態に不具合があるときは、まず管理会社や大家さんへ連絡して指示を仰ぎましょう。

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鍵業者に鍵トラブルを依頼する際の料金と流れ

続いて、鍵業者へ依頼した際の費用相場と、依頼から作業完了までの一般的な流れを見ていきましょう。

鍵穴の掃除：8,800円〜

鍵穴内部の汚れが原因で鍵の動きが悪くなっている場合、クリーニングで改善できることがあります。

基本的な掃除であれば8,800円〜が相場です。

ただし、油性潤滑剤の使用や異物混入が疑われる際は、鍵穴（シリンダー）を分解して洗浄する必要があり、料金は1万1,000円〜が目安になります。

パーツの交換：1万1,000円〜

掃除で改善しないケースでは、パーツを交換する必要があります。

パーツ交換には2種類あり、鍵穴部分のみの交換であれば1万1,000円〜、錠前ごと交換すると2万2,000円〜が相場です。

出張費：+3,300円〜

鍵業者によっては、3,300円〜の出張費が必要なだけでなく、深夜や早朝、休日だと時間外料金が加算されることもあります。

「カギお助け本舗」では出張費無料で対応させていただいています（ただし、お見積もり前のお客様都合でのキャンセルの際はキャンセル料が発生するケースがあります）。

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鍵業者に依頼する流れ

鍵業者へ依頼するときは電話またはWebフォームから問い合わせますが、急ぎの場合は電話がおすすめです。

問い合わせの際は鍵の種類や症状、試した対処法などを伝えると、その後の対応がスムーズになります。

鍵業者が現地に到着したら改めて状況を説明し、症状を確認したうえで必要な作業と料金に関して説明を受け、納得してから作業を依頼しましょう。

見積書の内容を確認したうえで、不明な箇所がある場合は作業をお願いする前に納得いくまで質問するようにしてください。

作業が完了したら動作確認を行い、問題がなければ支払いをして完了です。

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騙されないために！信頼できる鍵業者の選び方

鍵業者のなかには、トラブルにつけこんで相場とかけ離れた高額な費用を請求する悪徳業者も存在します。

被害に遭わないためにも、鍵業者を選ぶポイントを確認していきましょう。

電話対応は丁寧か

問い合わせ時の対応は、鍵業者の対応を判断する大きな材料です。

言葉遣いが乱暴、不誠実など、少しでも不信感を抱いたときは作業依頼をせず別の鍵業者を選び直しましょう。

相場と比較して妥当か

鍵トラブルにはある程度の相場があるため、極端に安い料金を提示する鍵業者には注意が必要です。

「鍵修理980円〜」などといった謳い文句はおとり広告である可能性が高く、実際には「特殊作業費」や「特殊工具費」といった名目でさまざまな料金が加算され、最終的に高額請求されるトラブルが後をたちません。

「安いから」という理由だけで鍵業者を選ぶのはやめましょう。

会社情報はしっかり記載されているか

公式ホームページの内容も重要で、公式サイトに掲載されている住所が実在するかどうか必ず確認しましょう。

なかには架空の住所を載せているケースもあり、トラブル発生時に連絡が取れなくなる恐れがあります。

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鍵穴の掃除で解決しないときは鍵業者に相談を

誤った方法で鍵穴を掃除すると、かえって症状が悪化して修理費用が高額になりかねません。

自力での対処に限界を感じたら、鍵業者に相談するのが安全で確実です。

「カギお助け本舗」では鍵トラブルに24時間365日対応しており、最短5分で駆けつけられるエリアもございます。

作業前のお見積りを必須としているため、作業後に追加で費用が発生することは一切ございません。

「鍵業者に依頼するのがはじめて」という方でも安心してご依頼いただけます。

お気軽にお問い合わせください。