このような方にオススメ
- 鍵が抜けなくなってしまいお困りの方
- 自分で安全に試せる対処法を知りたい方
- 鍵業者に依頼した場合の費用相場を把握したい方
鍵が抜けなくなる原因は鍵穴(シリンダー)内部の汚れや鍵の変形など、さまざまなケースが考えられます。
自分で対処できる方法もありますが、無理に引き抜こうとすると鍵やドアの破損につながり、修理費用がよけいにかかってしまうことも。
本記事では、鍵が抜けない5つの原因と、自分でできる4つの対処法を紹介します。
注意すべき行為や鍵業者に依頼する流れ、費用相場についても解説していますので、鍵が抜けずに困っている人は最後までご覧ください。
鍵が抜けないトラブルを解決できるはずです。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
目次
家の鍵が抜けないときに考えられる原因とは?
鍵の扱い方や長年の使用によって鍵が抜けなくなることがあり、おもな原因としては下記の5つが考えられます。
それぞれ見ていきましょう。
鍵が抜けないときに考えられる原因
- 異なる鍵をさしている
- 鍵そのもの(キー)が変形している
- 鍵穴(シリンダー)にゴミや汚れが溜まっている
- 鍵穴(シリンダー)部分が破損している
- 潤滑成分が不足している
1. 異なる鍵をさしている
鍵はそれぞれ内部のパーツ構造が異なるため、形状が一致しない鍵をさし込むと、内部のパーツが鍵の溝や凹凸に干渉して抜けなくなることがあります。
また、厚みや幅が異なる鍵をさすと途中で引っかかって抜けなくなるケースもあり注意が必要です。
複数の鍵を所有している場合、間違って異なる鍵をさすことも考えられます。
とくに暗い場所では視界が悪く、別の鍵をさしてしまうこともあるでしょう。
2. 鍵そのものが変形している
鍵が鍵穴から抜けなくなる原因のひとつとして、鍵そのものが変形しているケースが挙げられます。
鍵は日常的な使用による金属疲労、落下などの強い衝撃、あるいはポケットやバッグの中で圧力を受けるなど、さまざまな要因で歪んだり曲がったりしてしまいます。
変形した鍵を鍵穴に差し込むと、鍵穴内部の精密な構造と適合しなくなり、途中で引っかかってスムーズに抜けなくなる場合があります。
3. 鍵穴(シリンダー)にゴミや汚れが溜まっている
鍵穴(シリンダー)内部にゴミや汚れが溜まっていても鍵が鍵穴から抜けなくなることがあります。
とくに屋外に面しているドアの鍵穴は、風雨にさらされることで砂ボコリなどが入りやすく、時間とともに汚れが蓄積しがちです。
また、春や秋には、花粉や細かな落ち葉の破片などが風によって運ばれ、鍵穴の奥深くまで入り込んでしまうことも少なくありません。
こうして鍵穴内部に侵入したゴミや汚れが、鍵穴内部にあるピンなどの正常な動きを妨げてしまうため、鍵が途中で引っかかったり、スムーズに回転しなくなったりして抜けにくくなるのです。
4. 鍵穴(シリンダー)部分が破損している
鍵穴(シリンダー)の内部が壊れていると鍵が抜けないことがあります。
鍵穴内部のタンブラーやピン自体が破損していると、鍵をさし込んだ位置でピンが固定されたまま動かなくなり、鍵が引っかかってしまいます。
見た目に異常がなくても、長年の使用や衝撃で鍵穴内部のパーツが破損することも考えられます。
5. 潤滑成分が不足している
鍵穴(シリンダー)は金属でできているため、潤滑成分が少ないと動きが鈍くなることがあります。
鍵穴の内部には滑りを良くするために製造段階で潤滑処理が施されますが、長年の使用による摩擦や乾燥で、その効果は徐々に失われます。
潤滑剤が不足すると金属同士の摩擦が大きくなり、動きが鈍くなったり、引っかかりやすくなったりします。
その結果、鍵の正常な動作が妨げられ、抜けなくなることがあります。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
家の鍵が抜けない!自分で対処する方法4つ
鍵が抜けなくなっても、自分で対処できる方法があります。
まずは落ち着いて、自分で対処できる方法で解決できないか試しましょう。
自分で対処できる方法
- 鍵を小刻みに動かしながら引っ張る
- 鍵を回しながらゆっくり引っ張る
- 鍵穴(シリンダー)内部の汚れを取り除く
- 鍵穴(シリンダー)に潤滑剤を噴射する
1. 鍵を小刻みに動かしながら引っ張る
鍵を左右や上下に小刻みに動かしながらゆっくり引っ張りましょう。
多くの鍵に用いられている「ピンタンブラー錠」の場合、鍵穴の内部にさまざまな長さのピンが組み込まれており、鍵を挿入することでこれらのピンが特定の高さに揃い、鍵が開け閉めできる仕組みです。
鍵が抜けない場合、鍵を小刻みに動かすことで生じる微妙な動きでピンの位置が変わり、引っかかりが改善する可能性があります。
無理な力を加えず、一定のリズムで優しく引っ張るのがポイントです。
2. 鍵を回しながらゆっくり引っ張る
鍵を軽く回しながら、ゆっくり引き抜くのも効果的な方法のひとつです。
ポイントはまっすぐに引っ張ることです。
シリンダー内部は、回転にあわせてピンが上下にわずかに動く構造になっています。
回転する動きが鍵の引っかかりをゆるめる役割を果たします。
左右どちらかに軽く回す力をかけた状態でまっすぐ引いてみてください。意外に簡単に抜けるかもしれません。
3. 鍵穴(シリンダー)内部の汚れを取り除く
鍵穴内部の汚れが疑われる場合は、中のホコリやゴミを取り除くだけで鍵が抜けることがあります。
そこで重宝するのがエアダスターです。エアダスターのノズルを鍵と鍵穴の隙間に当てて、短く数回噴射しましょう。
エアダスターはホームセンターや家電量販店で購入可能です。
室内に入れる状態であれば、掃除機を使って鍵穴の汚れを吸い出すのも方法のひとつです。

出典:Amazon(エアダスター/ナカバヤシ)
4. 鍵穴(シリンダー)に鍵専用潤滑剤を噴射する
鍵穴(シリンダー)内部のわずかな汚れや摩擦が原因で、一時的に鍵が引っかかっている場合、鍵専用の潤滑剤を噴射することで改善する可能性があります。
手元に鍵専用潤滑剤があれば、それを鍵穴に少量噴射してみましょう。
噴射後、少し時間を置いてからゆっくりと抜きさししたり、回したりすると抜けることがあります。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
鍵が抜けないときのNG行為
普段起こらないトラブルだからこそ、いざ発生すると冷静さを欠き、間違った対応をしてしまいがちです。
その結果、修理費用がかさんでしまうことがあります。
続いて、鍵が抜けないときのNG行為を3つ紹介します。
鍵を無理やり引っ張る
鍵が抜けないからといって、力任せに引っ張るのは絶対にNGです。
内部でピンが噛み合ったままの状態では、鍵を強く引っ張っても抜けることはありません。
鍵が曲がるだけでなく、鍵穴の中で折れて取り出せなくなったり、鍵穴そのものを壊したりすることがあるため注意してください。
力を加えずに鍵を小刻みに動かしたり回したりしながら鍵を引き抜く方法を試しましょう。
鍵穴用ではない潤滑剤を噴射する
鍵穴に潤滑剤を噴射するときは、必ず「鍵穴対象」「鍵穴専用」と記載された商品を使用しましょう。
潤滑剤にはさまざまな用途があり、自動車用や機械用の潤滑剤は油分が多く、鍵穴に使うとその瞬間は動きが良くなり鍵が抜けることもあります。
しかし、鍵穴内部にホコリやゴミが固着しやすくなるため後々のトラブルの原因になる可能性があります。
特に、鍵穴の潤滑剤としてKUREの「5-56シリーズ」を代用して、「ホコリなどが固まってさらに症状が悪化した」という報告を数多く受けています。
そもそもKUREの「5-56シリーズ」は潤滑剤ではなくサビ取りスプレーです。潤滑剤の代わりに使用するのはやめましょう。
鍵穴に使える潤滑剤は「乾式タイプ」です。
油分をほとんど、あるいはまったく含まないため、汚れがつきにくく鍵穴に適しています。

出典:Amazon(鍵穴専用潤滑剤/美和ロック)
カギ穴を分解しない
鍵穴の内部は非常に精密で複雑な構造をしています。
知識もなく素人が無理に分解しようとすると、内部のピンやスプリングなどの細かい部品を破損させたり、紛失したりする可能性があります。
分解できたとしても、元通りに正確に組み立てるのは素人には困難な作業です。
正しく組み立てられていないと、鍵が正常に機能しないばかりか、防犯性能も低下してしまいます。
無理に分解するのはやめましょう。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
試しても鍵が抜けない…そんなときはどうする?
鍵が抜けない状況に陥ったとき、自分で対処できる方法には限界があります。
素人が無理に分解したり、不適切な工具を使用したりすると、状態がさらに悪化して修理費用が高額になる可能性があります。
そこで、自力で解決できない場合の次なる対応方法について紹介します。
お住まいの居住形態によって対応が異なるため落ち着いて行動してください。
持ち家の場合は鍵業者に依頼
自身が所有している物件、いわゆる持ち家の鍵が抜けない場合は、無理せず専門の鍵業者に対応を任せるのが安心です。
素人では判断が難しい鍵の不具合の原因を、専門的な知識と経験によって的確に特定してくれるでしょう。
24時間365日対応している鍵業者も多く、急なトラブルにも迅速に駆けつけてくれます。作業前に費用や作業内容を必ず確認し、納得したうえで依頼するのがポイントです。
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
賃貸の場合は管理会社か大家さんに連絡する
賃貸物件に住んでいる場合は管理会社または大家さんに連絡しましょう。
なかには提携している鍵業者を手配してくれることもあります。
管理会社の担当者や大家さんが現場に駆けつけてくれるケースもありますが、以下のような理由で「自分で対応してください」と案内されるかもしれません。
自分で対応するケース
- 管理担当者の人員が足りない
- 管理会社や大家さんの事務所(住居)が物件から遠い
- 営業時間外
夜間や早朝など連絡がつかない時間帯にトラブルが起きた場合、緊急性が高くなければインターネットカフェやカラオケ、ホテルなどで時間を潰してから連絡しましょう。
緊急性が高い場合は鍵業者へ直接連絡することを検討してください。
直接鍵業者に依頼した場合は、当日中に管理会社に報告しましょう。
経年劣化や通常の使用による破損であれば、費用は基本的に貸主(大家さん)の負担になります。
しかし、連絡なしに鍵修理や鍵交換をした場合、全額自己負担になることもありますのでご注意ください。
民法第606条第1項
「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」引用:e-Gov法令検索
参考
公益社団法人 全日本不動産協会:賃借人による賃貸人の修繕要求の拒否
国土交通省:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
鍵業者に依頼するときの費用相場は?
費用は業者によって異なるため、作業前に必ず見積もりを確認しましょう。
以下の表はおもな作業内容とその費用相場です。
作業内容 | 費用相場 |
鍵抜きのみ | 1万円〜 |
鍵穴(シリンダー)の交換 | 3万円〜 |
鍵そのもの(錠前全体)の交換 | 4万円〜 |
軽度の不具合なら1万円〜
わずかな引っかかりなどが原因であれば、鍵を抜く作業だけで解決できることがあります。
その場合の費用は1万円〜が目安になります。
たとえば鍵穴部分に大きな損傷はなく、鍵穴(シリンダー)部分の洗浄や潤滑剤で改善できるケースです。
鍵穴(シリンダー)部分の交換が必要なら3万円〜
鍵を抜くだけでは解決できない場合、鍵穴(シリンダー)部分を交換しなければいけないケースがあります。
状況や鍵の種類などによっても異なりますが、費用は3万円〜が相場です。
また、鍵そのもの(錠前全体)を交換する場合は4万円〜が目安です。
海外製の鍵を使用している場合は数十万円におよぶケースもあります。
鍵業者に依頼するときの流れや注意点
鍵が抜けない状況で業者に依頼するときは、落ち着いて対応することが大切です。
焦って連絡してしまうと、高額な請求やトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ここでは業者に依頼するときの流れと注意点について解説します。
鍵業者に依頼するときの流れ
まずは、電話やインターネットで問い合わせます。このタイミングで鍵が抜けない状況を可能な限り詳細に伝えましょう。
また、作業員が現場に駆けつけている最中に鍵が抜けてトラブルが解決するケースも考えられます。
キャンセル料が発生するタイミングも確認しておくと安心です。
作業員が到着したら、鍵が抜けなくなった状況を伝えます。
その後、必要な作業内容と料金について作業員から案内があります。
口頭ではなく書面で見積書を発行してもらうと、後々のトラブル防止につながります。
作業前に必ず見積書を発行してもらいましょう。
作業内容や費用に納得がいかない場合は、このタイミングで断って別の鍵業者に依頼するのも一案です。
作業完了後は支払いをして終了です。
現金のほか、クレジットカードや電子マネーなどに対応している鍵業者も増えています。
支払い後は領収書を忘れずに受け取りましょう。
レスキュー商法に注意
レスキュー商法とは緊急事態に乗じて、消費者の不安な心理につけ込み、本来の適正価格を大幅に超える高額な料金で商品やサービスを提供する悪質な商法のことです。
鍵業者の中には、ウェブサイトや広告で「980円から」といった低価格を謳いながら、実際には現場で不当に高額な料金を請求する悪質な業者が存在します。
消費者庁や国民生活センターも注意喚起しており、以下のようなケースには十分注意してください。
注意するべき鍵業者の特徴
- 現地で「特殊作業が必要」と追加料金を求められる
- 作業前に金額をはっきり提示しない
- 契約のキャンセルを拒否される
- 強引に作業を進めようとする
レスキュー商法に騙されないためにも作業の内容を隅々まで確認し、不明な点は必ず質問するようにしましょう。
少しでも不審に感じた場合は作業を断るほか、被害にあったときは消費者センター(188:全国共通)へ相談しましょう。
参考
政府広報オンライン:水漏れ、解錠、トイレ修理…緊急時の駆け付けサービスのトラブルにご注意!
相談無料!鍵トラブルをすぐに解決したい場合は「カギお助け本舗」
鍵が抜けないときは鍵業者に依頼すれば安心
鍵が抜けないからといって力任せに抜いたりすると、それが原因で修理代が高くつくこともあります。
まずは以下の手順を落ち着いて試しましょう。
鍵が抜けないときに試したいこと
- 鍵を小刻みに動かしながら引く
- 軽く回転させながらゆっくり引く
- エアダスターで鍵穴の汚れを飛ばす
- 鍵穴専用の潤滑剤を使う
それでも改善しない場合は、鍵業者に依頼するのが賢明です。
ただし、賃貸物件に住んでいる場合は管理会社や大家さんに連絡する必要があります。
鍵業者に依頼するときは作業内容と料金を確認し、納得できる業者に対応してもらいましょう。
不当に高額な費用を請求されるケースも増えているため、慎重な対応が求められます。
「カギお助け本舗」では、作業前の見積もりを必須としていて、作業後に追加料金が発生することは一切ありません。
安心してご依頼ください。