鍵が閉まらない原因とは？自分でできる対処法や鍵業者の選び方、依頼時の注意点など

家の鍵が閉まらないと困りますよね。とくに外出前に鍵が閉まらなくなると、出かけることができず焦ってしまうでしょう。

しかし間違った対応をすると症状が悪化することもあります。

そんなときこそ落ち着いて対処することが大切です。

冷静になれば、意外と簡単に解決へとつながることもあります。ただし、間違った対応をすると症状が悪化することがあるので注意しましょう。

この記事では、鍵が閉まらないおもな原因と自分でできる対処法、鍵業者に依頼するときの注意点などを詳しく解説します。

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鍵が閉まらない原因1｜鍵（キー）に問題がある

鍵が閉まらない原因として多いのは、鍵そのものに問題があるケースです。

長く使うことによる摩耗や、ポケットやバッグの中でほかの物と擦れて生じる小さな変形が原因で鍵が閉まらなくなることがあります。

一般的に住宅の玄関などに用いられるシリンダー錠の鍵穴内部には、小さなピンが連なるように並んでいます。

鍵を差し込むと、このピンがピタッと並んで鍵がスムーズに回る仕組みです。

しかし鍵が摩耗、変形していると、鍵穴内部のピンが正しい位置に揃わなくなり、鍵が回りにくくなったり、まったく動かなくなったりする状況が発生します。

とくに表面に複数のくぼみがあるディンプルキーの場合、くぼみにホコリや砂などの細かな汚れが入り込みやすい構造になっています。

そのため、汚れが干渉してピンが正しい位置に揃わず、鍵が回らないということがあります。

対処法｜スペアキーで閉める

手元にスペアキーがあれば、それで鍵を閉められるか試してみましょう。

スペアキーでうまく閉まれば、鍵に原因があると考えられます。

スペアキーがない場合は、今後の鍵トラブルに備えて作成しておくと安心です。

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対処法｜鍵（キー）を磨いてから閉める

スペアキーが手元にない場合は、鍵（キー）を磨いてから閉めてみましょう。

掃除の手順は以下です。

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鍵が閉まらない原因2｜鍵穴（シリンダー）部分に問題がある

鍵穴（シリンダー）部分に問題があるケースも考えられます。

繰り返しになりますが、鍵穴の内部は多数の小さなピンやスプリングなどの精密な部品で構成されています。

内部の潤滑剤が不足していたり、内部にホコリや汚れが溜まったりすると、部品同士の摩擦が大きくなり、鍵の動きが妨げられます。

とくに玄関ドアの鍵は常に外気にさらされている住居が多いため、雨水や砂埃、排気ガス中の微粒子などが入り込みやすい環境にあります。

これらの異物が鍵穴内部に蓄積することで、鍵が閉まらなくなることがあります。

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対処法｜鍵穴に鍵穴専用の潤滑剤を噴射してから閉める

鍵穴内部の小さいホコリなどが原因で鍵の動きが悪くなっている場合、鍵穴専用の潤滑剤を使用することでスムーズな動作を取り戻せる可能性があります。

重要なのは、鍵穴専用の潤滑剤を使うことです。

鍵穴用として販売されている潤滑剤は、速乾性があり、ベタつきにくい点が特徴です。

対処法｜鍵穴を掃除してから閉める

鍵穴を掃除することで、鍵がスムーズに閉まるようになることがあります。

次の手順で試してみてください。

鍵穴専用の潤滑剤がない場合は、掃除機やエアダスターなどでゴミを吹き飛ばすだけでも効果が期待できます。

鍵が閉まらない原因3｜ドアに問題がある

鍵や鍵穴だけでなく、ドアの建付けが悪くなったり、ドアそのものが変形したりして、鍵が閉まらなくなることもあります。

とくに木造の建物は経年により部分的に沈下して歪むことがあり、これがドア本体とドア枠のズレを引き起こします。

また、気温や湿度の変化によって、ドアが膨張したり収縮したりすることも、ズレの原因となります。

このようにドアの位置が本来あるべき場所からズレると、ドアについている鍵の部品（デッドボルト）と、ドア枠側の受け金具（ストライク）との位置が合わなくなり、結果として鍵が閉まらなくなることがあります。

対処法｜ドアの位置を微調整しながら閉める

原因としてドアの位置ズレが考えられる場合は、以下の方法を試しましょう。

鍵がスムーズに回る位置を見つけたら、その状態をキープしたまま慎重に鍵を閉めましょう。

応急処置にはなりますが、あくまでも一時的な解決策にすぎません。

早急にドアの修理を検討しましょう。

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対処法｜ネジを締めてから閉める

長年の使用やドアの開閉による振動で、ドアの蝶番（ちょうつがい）やドア枠のストライクのネジが緩むことがあります。

これらのネジを締め直すことで、鍵が閉まるようになることも珍しくありません。

蝶番とは、ドアとドア枠を固定して開閉できるようにするための金属部分のことです。

蝶番のネジが緩むとドアがわずかに傾き、鍵が閉まらなくなることがあります。

また、ストライクのネジが緩んで位置がズレると、デッドボルトがストライクにスムーズに収まらず、鍵が閉まらない原因になります。

デッドボルトは鍵を開け閉めする際に横にスライドする部品のことです。

ドアの蝶番（ちょうつがい）やドア枠のストライクのネジをドライバーで締めてから鍵を閉めてみましょう。

古い建物や木製のドアではとくに効果が期待できます。

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鍵が閉まらないときのNG対処法

鍵が閉まらないと慌ててしまいがちですが、間違った対応をすると状況をさらに悪化させる可能性があります。

以下の方法は避けましょう。

鍵穴用ではない潤滑剤を噴射する

潤滑剤にはさまざまな種類があります。

たとえば車用やプラスチック用、汎用の潤滑剤は粘度が高く、一時的に症状が改善して鍵が閉まるようになるかもしれません。

しかし、以下のようなリスクがあるため鍵穴に使うのは絶対にNGです。

鍵穴には必ず「鍵穴用」と明記された潤滑剤を使うようにしましょう。

鍵を無理やり回す

鍵が閉まらないからといって、力任せに回すのもNGです。

鍵穴内部のピンやシリンダーが破損する恐れがあるだけでなく、鍵が鍵穴の中で折れる、いわゆる「中折れ」の状況に陥る可能性があります。

また、鍵そのもの（錠）が破損することも考えられます。

鍵が閉まらないときは無理に回そうとせず、まずは落ち着いて原因を探り、安全な方法で対処することを心がけましょう。

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針金などを使って対処する

鍵穴に針金などの細いものをさし込む行為は厳禁です。

鍵穴内部が傷ついたり、異物が奥に詰まったりするリスクがあります。

かえって修理費用がかさんでしまうケースもあるため、自己判断での異物挿入は絶対にやめましょう。

鍵（錠）を分解する

「中を見れば直せるかも」と考え、錠を無理に分解するのはやめましょう。

錠は精密な構造のため、素人が専門知識なしで触ると部品を壊したり、元に戻せなくなる可能性があります。

破損すると錠前の交換が必要になり、費用が高額になるかもしれません。

その場から離れる

鍵が閉まらない状態でその場を離れることは、防犯上大きなリスクがあります。

とくに玄関ドアなど外部に面した場所では、不正侵入の危険性が高まります。

どうしても離れる必要があるときは、信頼できる知人に見守りを頼んだり、貴重品を安全な場所に移動させたりしたうえで、できるだけ早く戻るようにしましょう。

安全が確保できない場合は、その場を離れずに対応することをおすすめします。

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賃貸物件で鍵が閉まらない場合は管理会社に連絡

賃貸物件に住んでいる場合、まず管理会社や大家さんに連絡しましょう。

スペアキーを持って駆けつけてくれたり、鍵業者を手配してくれる場合が多いです。

鍵の摩耗や経年劣化による故障は、入居者の過失がない場合、原則として貸主である大家さんが負担して修理または交換を行います。

鍵は物件の付帯設備の一部とみなされるため、入居者が適正に使用していれば、費用は貸主側が負担するのが一般的です。

民法第606条第１項

「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。 ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」

引用：e-Gov法令検索

ただし、夜間や早朝などで管理会社や大家さんに連絡がつかないケースも考えられます。

緊急性が低い場合は、インターネットカフェやカラオケ、ホテルなどで時間をつぶし、管理会社の営業時間になってから連絡しましょう。

緊急性が高い場合は、自己判断で鍵業者に依頼することも選択肢のひとつですが、費用を自分で負担する可能性があることや、退去時に原状回復ができていないと判断されて費用を請求されるなど、契約上のリスクを十分に理解しておく必要があります。

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鍵業者に依頼する流れ

自力での対処が難しい場合は、鍵業者に依頼しましょう。

以下は一般的な依頼の流れです。

1. 電話やネットで問い合わせ

インターネットなどで鍵業者を探して問い合わせます。

鍵業者に連絡するときは、鍵が閉まらない状況を可能な限り詳しく伝えましょう。

2. 鍵業者の作業員に状況を説明

鍵業者の作業員が現場に到着したら、トラブルの状況や自身で試した対処法などを詳しく説明します。

また、症状が出始めたタイミングや過去のトラブル履歴、トラブル発生のきっかけとして心当たりのあることなどもできるだけ具体的に説明しましょう。

原因を特定しやすくなり、より的確でスムーズな対応が期待できます。

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3. 作業内容と料金の確認

鍵業者の作業員は状況を確認後、必要な作業内容と料金を提示します。

この時点で以下の点を必ず確認するようにしてください。

口頭ではなく書面で見積書を発行してもらうと、後々のトラブル防止につながります。

作業前に必ず書面の見積書を受け取り、内容をよく確認してください。

料金に納得できなければ、作業開始前に別の鍵業者に相談することも検討しましょう。

4. 作業・支払い

作業完了後は、鍵業者の作業員と一緒に鍵がきちんと開け閉めできることを確認しましょう。

領収書や見積書は、後日問題が発生した場合の証拠になるため、支払い時に忘れずにもらうようにしてください。

また、注意点やメンテナンス方法についても説明を受けておくとよいでしょう。今後のトラブル防止に役立ちます。

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鍵業者に依頼するときの注意点

鍵のトラブルは緊急性が高い場合が多く、十分な確認をせずに鍵業者を選んでしまい、後で問題が生じることが少なくありません。

以下の点に注意して鍵業者を選びましょう。

広告の表示料金を鵜呑みにしない

「鍵の修理980円〜」などの表示価格は最低料金であることが多く、実際には「特殊作業費」や「特殊工具費」などを上乗せして高額請求するケースも存在します。

騙されないためにも作業開始前に作業内容と料金を確認し、不明な点は必ず質問するようにしてください。

少しでも不審に感じた場合は作業を断るほか、被害に遭ったときは消費者センター（188：全国共通）へ相談しましょう。

「カギお助け本舗」は作業開始前のお見積もりを必須としていて、作業後に追加で費用が発生することはありません。

安心してご連絡ください。

想定とかけ離れた金額だったら契約しない

鍵業者に依頼して自宅まで来てもらったからといって、必ずしもその場で契約を結ぶ義務はありません。

もし提示された作業料金が、事前の想定や一般的な相場から大きく外れるような高額なものだったら、無理に契約を進める必要はありません。

「今すぐ直さないと危ない」「放っておくとさらに高額になる」など、不安を煽るような言い方をされても冷静に対応することが重要です。

契約前に納得のいく説明を受け、信頼できると判断した鍵業者にのみ依頼するようにしましょう。

どのタイミングでキャンセル料がかかるか確認を

鍵業者を依頼した後にキャンセルする場合、タイミングによっては以下のようなキャンセル料がかかるケースがあります。

依頼時にキャンセルポリシーについてもしっかりと確認しておくと安心です。

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鍵が閉まらない原因を知り適切な対処を

鍵が閉まらないとつい焦ってしまいがちですが、原因を探りながら落ち着いて対処することで解決できるケースも多くあります。

力任せに操作したり知識もなく錠を分解したりといった行為は避け、自力での解決が難しいときは鍵業者に依頼してください。

「カギお助け本舗」は全国にある優良鍵業者と提携しています。

作業前に必ずお見積もりをし、作業後に追加費用が発生することは一切ありません。

安心してご依頼いただけますので、お気軽にご連絡ください。